ご挨拶
多くの皆様の支援により創業 57 年を迎えられた事に感謝します。1960 年代のインスタント食品から始まった軟包装の黎明期より、弊社ではグラビア製版装置の改善に努めて参りました。写真のダイレクト製版から、レーザー製版技術と高感度な感光性樹脂の自社開発による、自動レーザーグラビア製版システムの確立を進め、お陰様で全世界に納入した弊社製版システムNewFX シリーズによる総製版能力が、日産 10,000 本を超えました。また従来の彫刻製版と比較して自動化、高画質化による差別化が進み、ランニングコスト改善に繋がるインク削減では、内外顧客の事例で 15~22%を達成しています。
また 8 年前より、ロール to ロールでの水性インクジェットプリンター FXIJ の開発を進めており、専用インクは当初より花王様の協力でスタートしましたが、現在は自社開発による CMYK プロセスカラーと、高濃度白インクを確立しており、1,200dpi ヘッドと複合したシステム特許も取得しております。これにより、他社インクジェット印刷機と比較して、高い白濃度を維持しながら、インク使用量は 1 / 2 となり大幅なコスト削減が可能となります。対応基材幅 1,100mmで PET、OPP、ナイロン、シュリンク、和紙や不織布まで各種基材に対応し、食品トレー、壁紙などの建材、文具などの熱転写製品にも応用可能です。
さらに、表刷り裏刷りで共通利用できる汎用水性インク開発が最終段階に入り、インクジェット用に限らず、水性グラビア印刷への応用までテストが進んでおります。今春完成した専用の水性インク量産工場では、ソーラーパネルを活用したクリーンエネルギーでの製造がスタートしています。
本年より本格稼働した、軟包装のデジタル化普及に向けた BMF(ビジネスモデル工場)では、印刷、ノンソルラミネート、スリッター、製袋機等を 1 フロアに設置し、環境改善に貢献しながら、最短納期での軟包装材供給サービスを試みており、既に 30 社、100 アイテムを超える多くの実売製品に採用されています。
弊社内の特殊製版事業では、超高解像度 25,600dpi レーザー機を開発し、全世界 の ス マ ー ト フ ォ ン 等 に 多 用 さ れ て い る MLCC(multi-layer ceramic capacitor)の製造に欠かせない、微細パターンの高精度グラビアロールを供給しており、高いシェアを誇ります。
今後も、グラビア製版システムと水性インクジェットプリンターの改善を並行して進め、小ロットから大ロットまでの軟包装材の供給に、柔軟に対応するシステム開発に徹して参ります。さらに皆様と連携し、環境改善、省資源化した軟包装システムと、グラビア応用による電子部品、医療関連、エネルギー分野等への応用開発まで、わずかでも社会貢献に繋けられる努力を進めて参ります。 今後とも宜しくお願いします。
株式会社シンク・ラボラトリー
代表取締役 重田龍男
会社概要/沿革
会社概要
社名 | 株式会社 シンク・ラボラトリー |
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設立 | 昭和41年11月1日 |
資本金 | 4,725万円 |
所在地 | 【本社工場】 〒277-0861 千葉県柏市高田 1201-11 TEL 04-7143-6760(代表) FAX 04-7146-0566 【第二工場】 〒277-0872 千葉県柏市十余二 610-1 TEL 04-7147-8687 【大阪工場】 〒578-0921 大阪府東大阪市水走3-9-41 TEL 072-961-4020 FAX 0729-61-4019 |
従業員 | 140名 |
業務内容 | ・「New FX」自動レーザーグラビア製版システムの開発、設計、製作、販売 ・上記装置で使用する感光液その他消耗薬剤の開発、製造、販売 ・電子部品用微細印刷・成形ロールの製作、販売 ・水性インクジェット印刷機の製作、販売 |
事業部門 | 【プランニング】国内、海外の各種システム提案 【加工】大型工作機械による部品加工 【組立】機械組立、据付メンテナンス 【電気】ソフトウェア、ロボット関連 【設計】装置設計、新規装置開発 【開発】グラビア関連薬品開発 【資材】関連資材調達、部品管理 【総務/経理】社員管理、財務管理 |
役員 | 代表取締役 重田 龍男 常務取締役 重田 核 取締役 菅原 申太郎 執行役員 山口 満 執行役員 森崎 良太 執行役員 原 真悟 執行役員 高橋 永治 執行役員 山上 悦二 執行役員 山田 貴之 執行役員 千葉 隆永 監査役 杉山 誠 監査役 長妻 和男 |
取引銀行 | 三菱UFJ銀行 柏支店 三井住友銀行 柏支店 みずほ銀行 柏支店 千葉銀行 柏西口支店 |
納入先 | 国内外 38か国 250社 |
沿革
1966年 (昭和41年) |
東京都品川区大崎で株式会社 シンク・ラボラトリー設立。 |
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1970年 (昭和45年) |
千葉県柏市に移転。 |
1977年 (昭和52年) |
グラビア製版装置『System77』発売。 |
1982年 (昭和57年) |
DRUPA初出展。天井走行型クレーンを使用した『ブーメラン』を展示。 |
1983年 (昭和58年) |
レーザ直描方式のダイレクトグラビア製版装置 『LaserStream』を発表。 |
1990年 (平成2年) |
本社を現在の場所に移転(柏市高田)。旧本社を第2工場に変更。 |
2002年 (平成14年) |
大阪工場(東大阪市)を設置。関西地区へのサービス拡充。 |
2003年 (平成15年) |
830nm半導体レーザを搭載した『レーザーストリームFX』発売。 |
2006年 (平成18年) |
SamsungSDI社向けにプラズマディスプレイ電極を印刷するグラビア版を供給。 |
2010年 (平成22年) |
ロボットによるシリンダ搬送で設置面積を半分にした『NewFX』を発表。 |
2016年 (平成28年) |
軟包装用水性インクジェット印刷機『FXIJ』発表。 |
アクセス
本社工場(〒277-0861 千葉県柏市高田 1201-11)
■お車をご利用の場合 常磐自動車道【柏IC】より約10分
■電車をご利用の場合
①つくばエクスプレス【流山おおたかの森駅】よりタクシーで約10分
②つくばエクスプレス【柏の葉キャンパス駅】西口よりバス、もしくはタクシーで約10分
※バス:柏駅西口行き、[金属工業団地前]下車すぐ
③JR【柏駅】西口ターミナルよりバス、もしくはタクシーで約10分
※バス:柏の葉公園行き/国立がんセンター行き/柏の葉キャンパス駅行き、[金属工業団地前]下車すぐ
大阪工場(〒578-0921 大阪府東大阪市水走3-9-41)
■お車をご利用の場合
阪神高速13号東大阪線【水走IC】より約10分
■電車をご利用の場合
近鉄けいはんな線【吉田駅】より徒歩8分(約650m)
環境への取り組み
これまで、環境改善と自動化をテーマに研究開発、システム製作を行い、多くの企業様とのコラボレーションも展開して参りました。
その結果として、グラビア製版装置New FXシリーズの製造をはじめ、グラビア応用による精密印刷・成形ロールでは電子部品、MLCC等への活用や、紙幣への偽造防止、メディカル関連まで幅広く活用され、使用インク量を20%削減する技術改善が実現出来ております。
さらに、最新の高速画像処理ソフトと合わせて、版レス、小ロット対応を実現した水性インクジェットプリンターFXIJの展開が本格スタートにより、飛躍的な安全性と作業環境の快適性に注目を集めています。
工場屋上には屋上ソーラーパネルを設置して、自然エネルギー利用の取り組みをしております。